ガンダムセンチネルからあの幻の機体がまさかのキット化!!「MG 1/100 PLAN303E ディープストライカー」気になる発売日と販売価格も判明!

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2017年9月ガンダムセンチネルが発表から30周年を迎えました。

それを記念して今年2018年に「幻」とうたわれたあの機体が記念すべき200体目のMGとして発売されます。

その名は「ディープストライカー」

なんと”あの”ディープストライカーが1/100スケールであるMGで発売されます。

1/144ではありません1/100のマスターグレードでそれも記念すべき200体目のMGとして発売されます。

価格は21,600円で、気になる発売日は3月とのことです。

ディープストライカーの制御ユニットに当たるスペリオルガンダムは過去MGシリーズで発売されましたが、なんと今回のディープストライカーは過去のキットとは違う新規パーツをゼイタクに使ってのロールアウトになるとのことです。

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新規造形となるMS部分もさることながら、イヤでも目を引く巨大な砲塔、「アーガマ級メガ粒子砲ユニット」ですがよくみると砲身内にモールドがあり、モナカ割りではないのではとの見方がされています。

またその巨体を支えるためとして中央の支柱に周りの小型支柱、それにプロペラントタンクの一部も支えとして使われているようにも見受けられます。

これほどの巨大MS(一様分類上はMS)をMGで出すというバンダイガンプラ事業部の並々ならない努力と底力そして技術力には思わず拍手したくなります。

その分お値段も一般のMGに比べると少々お高いですが、過去海外のElyn社(現:Mechani Core)が立体物として発売した際の価格は68,000円でしたから、それを踏まえたうえでこの値段で出していただけるのであれば十分お値段以上の価値があるのではないでしょうか。

ディープストライカーというバケモノを生み出したガンダムセンチネル

ガンダムセンチネルは月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」にて1987年9月号から1990年7月号まで連載され、1989年に総集編と新作模型作例掲載の別冊誌が発売されました。

その後1990年に完全版小説「GUNDAM SENTINEL ALICEの懺悔」として発売されたのですが、模型誌発の連続小説とその挿絵としてメカニックデザイナー「カトキ=ハジメ」さんのやたらと「情報量のある」モビルスーツを試行錯誤の末にプロのモデラーが再現したガンプラとCGによる画像処理を施されたSFXフォトとして掲載された誌面には、多くのガンプラファンを魅了しました。

ガンダムセンチネルのあらすじ

物語はZガンダムの終盤からZZガンダムの序盤にあたり、グリプス戦役末期の宇宙世紀0088年1月25日から4月5日の間に小惑星基地「ペズン」に駐留する地球連邦軍教導団の中で、

ティターンズ寄りの地球至上主義(アースノイド主義)の思想を持つ青年将校たちが「ニューディサイズ」を標榜して武装決起し、

シャア・アズナブルによるダカール宣言以後、エゥーゴ寄りの姿勢となった地球連邦政府に反旗を翻しました。

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これに対し連邦政府は、グリプス戦役終結時に大多数の戦力を温存していたネオ・ジオンとの衝突を前に早急に連邦軍内部の意思統一を図る必要があり、ニューディサイズはそのための最大の障害であると判断して討伐隊を派遣することを決定します。

しかしネオ・ジオンとの戦いを前に大兵力を投入する訳にはいかず、アーガマ級新造巡洋艦ペガサスIIIとS(スペリオル)ガンダム・FAZZ(ファッツ)・ΖプラスといったガンダムタイプのMSを中心とする少数精鋭(実体はニューディサイズの戦意喪失を期待した張子の虎なんですが)の「α任務部隊」をペズンに送り込みます。

激戦の果てに、α任務部隊はなんとかペズンを制圧することに成功します。

しかし増援として現れたエイノー艦隊がニューディサイズに寝返り、さらに親アースノイド派の月面都市エアーズが街を上げてニューディサイズに加担してしまいます。その結果戦力差は逆転してしまい、戦局は混迷の度合いをさらに深めていくのです。

この小説パートを手がけた高橋昌也さんは、別冊でのインタビューに「富野監督はZガンダムで幕末をモデルに幕末の話をしようと見えたため、ガンダムセンチネルでは露骨に幕末の話にした」と語っており、連邦に敵対するニューディサイズを「新撰組」に、α任務部隊を「維新志士」を元にし、さらに物語の舞台である月面都市エアーズを「会津藩」に低軌道連絡宇宙ステーションペンタは「五稜郭」をモデルに使ったと語られてます。

きになるディープストライカーのスペックとなぜ「幻」といわれるのか

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気になるこのディープストライカーのスペックなんですが、

型式番号はMSA-0011[Bst]PLAN303Eといい、「Z計画における究極のガンダム」を目指してアナハイムで開発されたSガンダムの強化プランの一つとして検討されており、地球低軌道から月までを無補給で到達可能にしたBst型の発展機として計画され、その開発コンセプトは「莫大な加速力で敵陣深くに突入し、戦艦の主砲で一点突破(一撃離脱)を図る」というものです。

速射式ビーム・スマートガン(威力を控えめに連射が可能になったといえるのですが実際の威力は一発一発がZガンダムのメガランチャーに匹敵します)に、

改良型のビームカノン(Sガンダムだと背中のバックパックに配備されるのですが本機の場合左足のブースター部分に2門まとめてくっつけています)、

頭部60mmバルカン(Sガンダムからの固定武装で、おもに近距離でのミサイルなんかの迎撃に使われるのですが超長距離射撃というかむしろ艦砲射撃用な機体が懐までもぐりこまれるとアウトなのではないでしょうか?)

とこの3点だけでも十分に強力なのですがこの機体を幻たらしめる一因が次にあげる

「アーガマ級メガ粒子砲ユニット」です。

本機体の象徴でもあるのですが、その名のとおりアーガマ級・アイリッシュ級「戦艦」の「主砲1門」を天地さかさまにして右肩にかついでいます。主砲上部にとびだすエレベータギア(ギザギザしたヤツ)は本来仰角調整ために使うもので艦より身軽なMSには必要ないのですが、後述のディスクレドームシステムの防御用けんカウンターウェイトのためにワザと残してあります。

またカウンターウェイト(つまり左右の重さを調整するための重り)として左肩には「戦艦クラスの探知能力を持つ」レーダーを搭載したディスクレドームシステムを設置しています。

とここまででもやりすぎな感じがあるのですが、やるならとことんということなのか武装だけでなく機体そのものもぶっとんでまして、

胸部と脚部にIフィールド(ビームをはじく膜のようなもの)発生装置を搭載し、常時高出力なバリアを展開可能になっています。(コクピット周りに展開するだけでも通常のMSの出力では不可能なところを、莫大なジェネレーター出力に物を言わせて全身を覆うようにバリアを張っています)

また、全10基の大出力ブースターを装備し、さらに推力増加のためのコンフォーマルパック(増槽装置のこと)を追加しているため、ただでさえ強力な推力をこれでもかと強化されています。(あまりに強力すぎてフルで使うとコクピット内の人間の体にかかるGが無重力にもかかわらずヤバくて洒落にならないことになりそうなんですが)

極め付けがZプラスC1型装備のディスクレドームを改修したマルチセンサーを左腕を丸ごと使って搭載しており、このセンサー1つでEWAC(早期警戒管制のこと)専用機1機ぶんの探索能力を持ちこれを生かすためにパイロットとは別にレーダー士官を搭乗させます。

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散々書きましたがなんでしょう子供の描いた「ぼくのかんがえたさいきょうのがんだむ」みたいな感じがします。

ただ潤沢にあれこれと装備やら防御装置やらを載せていった結果、開発資金もえらいことになります(まあ当然ですが)。具体的な額は伏せられてますが、「天文学的」という言葉を使う以上この1機を開発する額でコロニーが数基造れるのではないでしょうか。

普通に考えたらパイロットが乗る有人機である以上にそんなむちゃくちゃな機動をすることができるわけがないのですが、ペーパープランとはいえ一様形にまとめた挙げたアナハイムはほんと変態の巣窟ですね。

とここまでが劇中でのディープストライカーの「設定」になります。

現実に戻ってなぜ、ディープストライカーが「まぼろし」の機体といわれるのか、その理由となるのですが実はこのディープストライカー、ガンダムセンチネル本編には登場していないのです。

というのも初お目見えしたのはモデルグラフィックス誌上で行われていた、模型コンテストの「直前」になってからなのです。

「何者なんだ、お前は!」という煽り文とともに掲載されたこのイラストと設定文は全モデラーの度肝を抜きました。

なにせ今まで掲載されていたSガンダムをベースにしつつも、ガンダム自身よりも巨大なビーム・スマートガンを右手に、クローのような突起が搭載されたディスクレドームに一体化している左腕、下半身は巨大なブースターと一体化しており、さらには巨大なバックパックを背負いながらその全長の倍の大きさをほこる巨大すぎるメガ粒子砲、

とにかくごつい機体にドデカイ武器、デッカイブースターに本体よりもなお大きな大砲とテンコ盛りにしたモビルスーツかどうかすら疑わしい、「イラストでしかなせないような二次元のウソにまみれた、他のガンプラから一切流用できそうにない」そんなものを「コンテスト直前にワザと」発表したのです。

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それの意図することは一つ、参加する全モデラーに対し「これを造形できるもんなら締め切りまでに作って見せろ」という主催者サイドからの挑戦状でした。もちろんこの難題にチャレンジするモデラーの方が出てきます。(実際このときのコンテスト入選者の中には模型雑誌の記者として活動していく方が出ています)

このディープストライカーの容貌はのちにガンダム0083スターダストメモリーにおいてGP03デンドロビウムのアームドベース「オーキス」へと受け継がれていきます

おしまれつつもガンダムセンチネルのシリーズの終了と、時を同じくして「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」の公開とそれに伴う関連商品のガンプラ化によりセンチネルは徐々に認知度を落としていきます。

「連載を支えてくれた読者のためのサービス」としてムック化は行わないことが宣言され、その後ながらく「知ってる人だけ知っている」隠れた名作としてひっそりと表舞台から姿を消していきます。

しかしセンチネルは消えませんでした、時代が平成に移り変わるころセンチネルに憧れを持ちながらで育った世代がHGUCとMGという企画を作り上げ、ゼータプラス・FAZZ・スペリオル・Ex-Sというガンダムセンチネルの機体のキットかに携わっていきます、

その後アニメとなったユニコーンガンダムであのゼータプラスが空を舞い、ビルドファイターズにおいて名もなきビルダーたちの機体としてアニメのなかで機体が動いていくことでガンダムセンチネルは隠れた名作ではなく、れっきとした「名作」となっていきます。

このディープストライカーもゲームなどにたびたび登場し、決してペーパープランに終わったデザインだけの机上の機体ではなくなっていきます。

ですが、商品化するとなるとその巨大な風貌があだとなりいまいち現実味を帯びないものばかりとなっていきます。

海外でキット化されたものもその大きさゆえにどうしても高額なものになってしまいます。

できてもHGの1/144でしかムリではないのかとあきらめていたところで、

「年明けセンチネルの幻の機体をキット化します」という公式からのアナウンスがありました。

そして年が開け2018年3月という春を間近に控えたときに、この大型MSをMGでそれも21,600円というサイズからすると比較的安価でのキット化に続いていきます。

あのころ必死に再現しようと頭をフル回転させていたモデラーの方々にとっては夢のような瞬間ではないでしょうか。

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最後に

ガンダムセンチネルシリーズはからのキット化できる機体は残念ながらまだまだあります。

α任務部隊所属で量産型のスペリオルガンダムとも言えるMS「ネロ」と、このネロの両肩をオプションバインダーに変更した高機動機である「ネロ・トレーナー」に発売したはいいものの間接やらプロポーションやらいろいろと物足りない「ゼータプラス」

ニューディサイズ側からはマシンガン装備だけの残念使用のHGしか出ていない「ゼク・アイン」に同じ大型MSなら出せるだろうときたいしてしまう「ゼク・ツヴァイ」

特になぜまだ出てないのか首をかしげるレベルなのが、強力すぎるライバルポジで圧倒的な存在感を示した「ガンダムMk-V(マークファイブ)」です。

発展機である「ドーベンウルフ」や「シルヴァ・バレト」は出てるくせになぜ出してくれないのかと嘆くファンも多いはずです。

ただひとまずは、ディープストライカーが公式から発売されることを喜ぶだけです。

まずは一つ実を結んだのだと、いまから発売までを楽しみに待つとします。

特報!

なんとディープストライカーの実物が一足早く東京ソラマチで実施中のイベント、「THE GUNDAM BASE TOKYO POP-UP EVENT」にてニューアイテムとして展示されるとのことです。

「ワタシは30年待ったのだ、我慢などできようはずもあるものかァ」なんて感じで気になる方はぜひイベントへ足を運んではいかがでしょうか。

それでは今年もよいガンプラライフを

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